2018年7月27日金曜日

新シリーズも動きだすしセルフでサイン会でも

7月某日。
虎走かけるは考えた。







虎走「……やりたい気持ちがあるなら、やればよくない?」
虎走「いわさきさ~ん。編集部がいいっていったら一緒にセルフサイン会しようよ」
いわさきさん「いいよ!」

いいんだ。

やったぜ。

とはいえ、いくら作家が何かをしたいといっても、編集部が否と言えば実現しないのが世の仁義。
編集部にだっていろいろ宣伝の計画とかありますからね。
というわけでさっそくメールだ!

虎走「編集部氏~いわさきさんとセルフサイン会やってもいい~?」
編集部「いいよ!」

いいんだ。

講談社ラノベ文庫自由だな。
えー。
というわけで。

やります、セルフサイン会。

ついつい往年のテキストサイトみたいなフォントいじりをしてしまう。
いやわかります。
このブログを目にした多くの方が思うでしょう。
誰も来なかったらどうすんの、それ? って。

知らんのか?

後世に語り継がれるネタになる……。

とはいえまあ、それはそれでおいしいんじゃあなかろうか。
飲み会で「聞いてくださいよセルフでサイン会開いたら一人も来なくてガッハッハ」みたいな。
それをきっかけに「私も実はこんな失敗がありまして」みたいな愉快な話が聞けたら、レンタルスペースで「誰も来ないね」って待ちぼうけする数時間なんてペイできたようなもんですよ。

いつ?どこで?参加資格は?
人がこのブログを読んでいて、サイン会に興味があって、
もろもろご質問があること前提の天を穿つナルシストムーブで語りますが、

・新刊発売後だから九月の土日のどっか
・最初の一発目は秋葉原。ここで成功したらまた続きを考える。
・あくまで「魔法使い黎明期」の販促的なところがあるので、
黎明期を買ってきてくれた方が対象です。
・電子書籍勢のみなさんにも、「サイン本を買う」という気持ちで紙の本を買ってきてもらいたい……。
・そのうえでキンドルやスマホ画面で電子書籍の購入画面みせてもらえたら、何かおまけ出そうかなと思ってます。

まだ企画段階なのでもろもろ詰めてゆきたいですね~。
ちょっとした同人イベントみたいなものだと思って、
気軽に参加していただけたら嬉しい。
多分当日、虎走はお客さんがいらっしゃらない間はスイッチとかやって遊んでます。

もろもろ決まったら続報出しますぞ~。





2018年3月16日金曜日

三月も半ばだし近況でも

花粉やばくね?
虎走です。お久しぶりです。
現在ハッピーターンを貪りながらこのブログを書いております。
ハッピーパウダーで心もハッピーってね。

まあね。
私の近況とか?
正直ブログで書くほどの事でもないかなーと思うんですけど、
ちょっと商業作品の発表が今年のかなり後ろの方になるかなー?という見通しなので、一応「私まだ作家ですよ!」というアピールのためにも書いておきます!

最近よく聞かれる「ゼロの書の続編ってどうなってるの? 出るの? 書くの?」という質問ですが、これはあれです。
書きます。
書きました。
書き終わってます。
もうちょっとラッキーなスケベを足そうかなー?とか、いろいろ改良の余地はありますが、書きあがってはいます。
ゴタゴタあって九ヵ月あいた1→2巻以降は四か月スパンで出せていたので、
急にでなくなって「どうしたの? 死ぬの?」というご心配をおかけしているような気がしますが、まだ生きてます! まだ!

で、たぶん出ます。
幸いな事に。
出るんじゃないかな?
秋くらいまでには……?
出て欲しいなと思っている。
よほどの事がおこらなければ……
一応もぞもぞあれこれ動いたりはしています。
世の中の優しさ触れたりしています。

で、内容ですが。
続編ですので、ゼロやら傭兵やら神父やらリーリやらも出てきます。
が、主人公は別の人物になります。
「ゼロから始める魔法の書」というシリーズが傭兵の視点から書かれた作品だとすれば、
この作品は次世代を担う子らの目線で書かれています。
正直すごーく悩みました。
獣人傭兵の一人称である、という事がゼロの書シリーズの大きな特徴でしたので、
その主人公を変えるというのは、まったく作品の雰囲気が変わるという事です。
でも「傭兵から見た世界は十分書いた」と私は思ったので、
「世界から見た傭兵や、ゼロや、そのほかの人物を書きたいな」と思ったわけです。

面白い話が書けたんじゃないかなぁと、思うだけは思っている。
そしてこの先も面白くなるような気がしている。
このお話が、たくさんのひとに届きますように。ナムナム。

で、「やるよー」って言ったウェブ連載ですが、
実はまだ一文字も書いてない。
これ本当に四月に連載開始できるの??
ちゃんとオチつけた短編一本分くらいはちゃんろ連続で更新したいしなぁ。

そんな感じです。
あと東京から熊本に引っ越しました。飯がうまいです。
牛乳も美味いです。
ではまた何かのあとがきとか近況報告したくなったときとかにお会いしましょう。






2017年12月31日日曜日

2017年も終わるので一年の振り返りでも

2016年の年末に「来年こそは人間ドックに行く」と言っていたな。
あれは嘘だ。

どうもみなさん虎走です。
でも2018年の1月には予約を入れたよ!
人間ドックって予約入れてもすぐに行けるわけじゃないわけですよ。
特に組合の保険を利用できたりできなかったりするとね。
私はまた一つ社会についてくわしくなった。

さて2017年もついに大晦日になりました。
このブログを読んでいるごく少数のお友だちの皆様方は、この一年をいかがお過ごしでしたでしょうか。
私はなんかめっちゃ忙しかったです。
私の記憶が正しければアニメの放送があったのが今年だと思うんですよ。
時々盛大な時差ぼけを発動して「あれって去年の話だったっけ?」とか思う事もあるんですけど、なんど見返しても「2017年アニメ化」って書いてあるから今年の事だったのだと思います。

そしてアニメの放送終了に合わせてと言うわけでもありませんが、12月にでた11巻を最後に『ゼロから始める魔法の書』の第一部は、傭兵&ゼロの旅の終わりをもって終了しました。
あとがきにも書きましたが、世界観を共有した第二部が始まるんですけどね。
第一巻の初稿は実はすでに上がってるんですが、もう少しこれをブラッシュアップして、来年のどこかでみなさんにお届けできればいいなぁと、思うだけは思っています。
ほんとはほかにも言いたい事たくさんあるけど、あんまり言っちゃいけないような気がするからだまっとこう。我々はかしこいので。

それとは別に、11巻の延長のような、傭兵達が村でもだもだしてるだけの外伝も出せたらいいな~と思うだけは思ってます。
不定期でそういう外伝を出すのは、よほど売れているシリーズでないかぎり難しいとの事なのであくまで「できたらいいな」という妄想でしかないのですが、「ああいう話も書きたかったな、あのネタもやりたかったな」という思いはあるので、いつか実現出来たらいいなぁ。
担当編集氏~読んでる~?

「振り返りでも」とかいいながら未来の話ばっかりしているので振り返ろう。
えーと。
えー……
なんか……一人で北海道とかいったきがするんですけど……あれ今年かな……
あと沖縄いきました……ウミガメと泳いだりした……
海外旅行の予定が二度ほどキャンセルになって心傷つけられたり……
アニメの話はもうしたし……
急遽引っ越しを決めたり……
あ、サイン会をやらせていただきましたね……またやらせていただきたいですね……
シナリオのお仕事もやりましたね……またやらせていただきたいですね……

そんなもの? かな?
あんまり振り返るべきイベントがないことに今ビックリしている。
ただただ仕事をしていた。
あと引っ越しの準備をしていた。

結局作家って生き物は「数か月後に発表される仕事」っていうのを結構抱えているので、振り返ろうと思っても未来の話になってしまったりするわけですよ。
別に私が今年何もしてなかったわけじゃない。
ちゃんと生きてた。生き生きと生きていた。
飲み会とかにもいってた。
数年前は「いやちょっと飲み会に参加するとか私のコミュ力では無理ですわ」とか言ってたのに、今では「人と会う事はとても大切な事です」って新興宗教に入信したみたいな感じになってるくらい行ってた。

ああ歯医者。
今年一年はひたすら歯医者に通った一年でしたねえ。
銀歯のしたで虫歯が進行してたってんで、近所の歯医者で神経を抜いたんですよ。
たぶんそれが一昨年。
それから根っこの治療が永遠に終わらない。
治療中に悲鳴を上げるほどの痛みを受け、
そこから痛みが治まらないからどう考えてもおかしいと紹介状を書いてもらって医科歯科大学に行ってみれば「根っこの側面に穴開けられてるよ。これは再治療しても治らないかも」と言われて転院を決意し、しかし医科歯科大学は予約が数か月先までいっぱいで、
今年の8月くらいからようやく医科歯科大での治療が開始され、それがようやく来年の一月にひと段落しそうという、地獄のような口内環境。

この間、一切左側で物を噛めません。
噛むと痛いの。ほんとにいたいの。
一時期は豆腐もかめないくらい痛かったです。今はお米が咬めるくらいになった。
もうせんべいを噛むのは諦めた。
おそらくこの歯は数年でダメになるでしょうが、抜けるまでは使い倒してやろうという気概で治療を続けています。

みなさんも歯医者には本当に気を付けましょうね!
おかしいと思ったらすぐにセカンドオピニオンしましょうね!
一年無駄に歯医者に通った挙句に最終仕上げで歯の根っこに穴あけられるからね!
あとリフィルっていうほっそいドリルが折れて歯の中に残ってるのを放置されたりしますからね!
許さんぞほんとに!!

恨み節。
おお恨み節ならば湯水のように出てくるぞ。
分かった私が今年一年を上手く振り返れないのは「恨み節の部分に触れてはいかんな」という遠慮があるからだ。
人生って楽しい事半分、辛い事半分ですからね。
楽しいところだけうまいことピックアップしようと思っても、
辛い部分に触れずに語ろうとすると、どうも薄っぺらい話になってしまったりするものですよね。

というわけでやめやめ! 振り返り終わり!
Twitterのリプでもらった「ブログで語ってほしい事」に触れて行こうかと思います。

●ゼロから始める魔法の書の世界を生み出した経緯
なんでしょうね。
自然発生なんですよね。
これは私の書き方ですが、世界は書きながらできていきます。
「作っていく」というより「できていく」。
この街道の先には何があるの?
この街道は誰が作ったの? 何のために?
この道の所有者は? そこの水場の所有者は?
盗賊は出るの? 討伐他意はいないの?
治安維持はどこが担ってるの? 教育水準は?
そういう事を、すべて初めから決めているわけではありません。
ゼロと傭兵が道を歩いているシーンを書くと、
その街道の外れに誰かが立っている様子が目に浮かびます。
「あれは誰だろう」と私は思い、ゼロたちはその人物に話かけるか、話かけられるか、あるいは襲われるかをします。
「なぜそんな事をするのだろう」と私は思います。
そして話ができていきます。
スティーブンキングが何かの本で書いていた気がするんですが、お話づくり、世界づくりは「どうして?」の連続だと私は思っています。
「どうして?」と「なるほど」の繰り返しで作られていく。
その全てを説明するわけには行かないので、キャラや私が「どうして?」と思った疑問に答える形で、世界とお話ができていきます。
傭兵は獣人です。「どうして獣人なの?」という疑問の解決のために「獣堕ち」の設定ができました。「獣堕ちってなに?」という疑問の解決のために「獣降ろしの儀式」の設定ができました。そして「魔女と教会の戦争の歴史」が生まれました。
妙に感じるかもしれませんが、私はいつもキャラクターから話を作ります。
Aという事象があるからBというキャラがいるわけではなく、
Bというキャラが生まれた理由を考えるとAという事象が導き出される感じです。
ガチで語っちゃった! はずかしい! 


●ホルデムの設定
本当にホルデム好きですねあなた……
設定か……設定……
ホルデムについてはほぼほぼ作中で設定を語った気がしますが……
あと初動で300枚ちょっとしか売れなかったブルーレイにつけたおまけ短編で語った気がしますが……
ようは生きる事に退屈した貴族の三男坊です。
女性にちやほやされて育ったので、女性に愛される事を「あたりまえ」と思ってるふしがあります。
狼の姿になってからは「この美しさが分からない女には興味がないな」的なナルシズムが加速していますが、「狼の姿が素敵」と言われても別に特に喜びません。
「あたりまえだろ」って感じになります。けなすと怒ります。
こいつほんとに嫌なやつだな。うるせぇ犬面。
ソーレナに対しても最初は「すげー美人だしすげー有名な魔女だし一緒にいたら守ってもらえそう」的な打算的な思いもありましたが、一緒にいるうちに「うそだろこの魔女マジで俺にまったく興味ねぇありえねぇだろだって俺こんないい男なのに一人暮らしの女が俺に全く興味ないってどうなってそんなありえるか普通ねーだろおかしいだろ」って逆にゾクゾクきてしまったどM気質です。
ひっじょーーに状況に流されやすく、すぐに自分に酔ってしまうので、
悪役っぽい役割をふるとすごく楽しく悪役をやります。
正義の味方の役割をふってもすごく楽しく王子様をやります。
初登場時の奴隷ちゃんたちに対する「狂うまで犯す」発言もこの性格に起因している。
たぶん。
たぶんってなんだって?
いやぁ、設定書いてる時点では「こうかな」と思って書いてるんですが、
実際に小説にしてみると「あれ? 設定と違う動きするなこのキャラ。私がおもってたキャラと違うな」となったりするので話半分できいといてください!
結構長々かたっちゃった!
登場させたときは「このへんで傭兵との対比で獣堕ちの三下出したいな」という目的があったんですが、書いてるうちにすげー出しゃばってきたので、
ホルデムはキャラの性格に作者が屈した好例だと思います。
「ホルデム主人公で長編一本書いて」と言われても普通に書けると思う。
それを言ったら他のサブキャラも普通に主人公としてたてられるんですけどね!
求められてるかはべつとして!
ジェマと館長とバルセルの外伝を書きたくて仕方がない虎走です。
こんな感じでいい?

結構長々語りましたね。
なにせ11巻まで続いたデビューシリーズですので、思い入れもひとしお。
作品について語れと言われたら、本一冊分でも楽しく語り続けられるのではないでしょうか。
私の作家生命が続く限り、私の書く者が求められるかぎり、
この11巻をかけて作り上げてきた「ゼロから始める魔法の書」の世界で生きる人々の物語が書けたらいいなと思います。
ほら十二国記みたいにさ。
主人公ころころ変えて、どこかでみんなが交差しながら、すれ違いながら、それぞれの人生を紡いでいく感じ。
憧れるんですよね。

これをもって一年の締めの挨拶とさせていただきますぞー!
それではみなさん、よいおとしを~。







2017年11月10日金曜日

そろそろ十一巻も出るので振り返りでも

みなさんこんにちは
虎走かけるです
Twitterでも呟きましたが、12月9日にゼロから始める魔法の書の十一巻が発売されます。
十巻の続きでもあり、短編集でもあり、過去短編の再録もあり。
そういう一冊になっております。
書き下ろし部分は実はさほど多くないのですが、私はこの短編集が大好きです。
十巻の時も似たような事を書きましたが、この短編集のために今までの巻があったのだとすら思います。
書き始めてからずっと、「本編が終わって、許されるならこういう短編集が書きたい」と言い続けていた代物です。
これが本当に世に出せて、私は幸せな作家です。

ところで私には、デビュー前から作品を読んでくれる友人がいました。
投稿を始める前から、私が趣味で書いた小説を読んで、
面白いと言ってくれる得難い友人でした。
人とのコミュニケーションが苦手で、友人も少ない私と、
ただ「作品」だけを介して繋がっていてくれた人でした。

その人は私のデビューが決まるとことさら喜んでくれて、
私が今、サインに使っている石のハンコを自分で彫ってプレゼントしてくれました。
カルチャースクールにかよい、先生に直してもらいながら作ったと言っていました。
「このハンコが壊れたら、また新しいの彫ってね」と約束していました。
私は新刊が出るたびに自著にサインをして、友人が掘ってくれたハンコを押して、発売前に友人に本を贈っていました。
「いつかゼロと傭兵が、平和になった村で幸せに暮らす話が書きたい」
 そう言うと、友人は
「そういうの絶対に読みたい。楽しみ過ぎる。ずっと待ってる」
 と言ってくれました。
 それが社交辞令ではなく、心からの言葉であると確信できる、数少ない「リアルの知人」というのがその友人でした。

十一巻を書いているとき、そして書き上げたとき、私は「きっと友人が喜んでくれるものが書けたぞ」と確信しました。
早く読んでもらいたくて、いまもうずうずしています。
去年の初めに入院し、そのままあっという間に他界してしまった友人ですが、
それでも私は「読んでもらいたい」と思いますし、「きっと喜んでくれる」と思ってしまうのです。
私は新刊をもって墓前に行くとか、そういう事をできる性格ではありません。
でも私がこうして書き続けている限り、きっと友人はどんな手を使ってでも私が書いたものを読んでくれるだろうと思います。

作家といういきものは、みんなある程度心のなかに「想定する読者」というものがあると思います。
私が初めて「顔のある読者」として想定できたのが、その友人でした。
そして友人は、不思議な事に、他界した今も私の中で第一の読者であり続けています。

十一巻を書き上げて、そして発売が発表されて、胸を張って言う事ができます。
遠野さん、あなたのおかげで完結できました。本当にありがとう。
十年以上も前からあなたが私の読者でいてくれたから、私は自信を失わず、心折れず、ついに作家になれました。本当にありがとう。

これからも友人と、そしてすべての読者のみなさんに恥ずかしくない、
「私は絶対にこれが面白いと思う」と胸を張れるお話を、
書き続けていきたいと思っています。
新シリーズがんばるぞー!




2017年8月11日金曜日

十巻発売したので近況でも

どーん。
というわけで、発売しましたゼロから始める魔法の書十巻。
リンクはこちら
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-893274-5/

今までの中で一番薄い巻じゃないでしょうか。
でも今までの中で一番好きな一冊です。
今まで積み上げてきたお話を、現状の私のパワーでは一番ベストな形に持っていけましたと思います。
この十巻に悔いはない。
思い返せば一巻はあらだらけで、今からでも上下巻分冊に書き直させてほしい気持ちがあるかれど、それはまあ夢のまた夢なので諦めましょう。

さて。
前回のブログ更新から四か月たってますので、いろいろな事がありました。
まずアニメの放送が終わりましたね。
ネット各所ではまだ配信されていたりするのでしょうが、とにかく十二週間駆け抜けました。
ツイッターとか電撃文庫マガジンとかでさんざん言及しているので、今更ブログで語る事もないのですが、とにかくみなさんお疲れさまでした。
いや語りたいことはあるよたくさん。

ただアニメに関わってる人の数が多すぎて、私一人の口から語るにはあまりにも危険が危ないといいますか、どこで何が地雷として働くかわかったもんじゃないわけですよ。
特にブログだと編集部による検閲もないので、私の迂闊な発言がダイレクトにするっとネットに公開されて、それが変に曲解されて炎上したりとかしちゃうわけじゃないですか。
怖い。
なのであえて言及は避けようとおもいます。
あ、でもBlu-rayボックスが発売されて、それに特典小説がついてる事には言及してもいいと思う。
あの特典小説をみんなに読んで欲しいのでボックスを買って欲しいと思う。
折角かいた特典なのでぜひとも皆さんに読んでいただきたい。

2014年に第一巻が発売されてから、およそ三年半。
私のデビュー作である『ゼロから始める魔法の書』に一つの区切りがつきました。
つい先日まで素人モノカキでしかなかった私の文章に、有名イラストレーターであるところのしずまよしのり先生の絵が付いて、大賞作品として売りだされた日の事を、私は今でも覚えています。

思い出してその時の事を色々書いてみたんですけど、
要約すると「イラストーレーターさんってめっちゃすごい」というだけの話だったのでざっくりけずりました。
イラストーレーターさんってめっちゃすごい。

あとコミカライズについてもいろいろ語った気がするんですけど、それも最終的に「漫画家さん超ありがとう」にしかならないから削りました。
漫画家さん超ありがとう。
終わっちゃってさみしい。

十巻について語りましょうか。
語る事ねぇや。読んでくれ。
でいつかできるかもしれない例のあれ(十巻読んだ人にだけ分かるぼかし)も買ってくれ。私がずっとこの世界について書き続けられるように買ってくれ。

まあこのインターネット社会ですよ。
インターネットに公開して少数の読者さんと世界を共有してきゃっきゃするという未来もあるんですけれども、できれば商業で出し続けられるのが一番いい。
イラストもつくし。イラストつくとやっぱり嬉しいし。

まあこの先一冊も出せなかったとしても、私ごときがゼロから始める魔法の書というシリーズが十冊出せただけで大金星だと思うのです。
こんな私がよくぞここまで頑張れた。
十年後、いろんな編集さんから「虎走に書いてほしい」って依頼が来るような作家になっていますようにと願いを込めてこの記事を締めさせていただこうかとおもいます。

これ近況か……?
あ、胃カメラのんでピロリ菌見つけたので除菌に行こうかと思います。
大腸検査は「ストレスで腸壁が薄くなってるから気を付けてね」って言われました。
どうやってストレスに気を付けろって言うねん。
それではみなさん、また何か本が発売したりご報告できるような事が起こったりしたら、あとがきとかブログでお会いしましょう。
まあツイッターでは毎日何かしらどうでもいい事呟いてるんですけどもね!!(╹◡╹)






2017年4月8日土曜日

九巻発売したので近況でも






ドーン。
というわけで、4月8日に無事九巻発売しました~。
http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892824-3/

今までに比べると、ちょっと薄めでしょうか。
一巻の頃に比べると、私もいらないシーンを切り捨てる能力が上がってきたように思います。
切り捨てすぎて「ちょっとページ少なすぎるかな」となるレベル。この調整を初稿でバッチリキメられるようになれば、もう少し執筆速度も上がるのではないかしら。
小説の進捗がヤヴァイので本当はブログ更新なんてしている暇ないはずなんですが、まあほら、息抜き。
大事じゃないですか。息抜き。




近況と言っても、あまり語るような事はありませんね……。
4月10日発売の電撃文庫マガジンに、アニメ化に関してアレコレとか書いてるので、そちらを見ていただけると嬉しい。
なんなら「面白かったよ」ってお葉書とか送ってくれると、特に何も起こらないけど私が喜びます。

で、アニメ放送と同月に、狙ったように新刊が発売してなんだかいい感じの気分なわけですが、
その九巻について、個人的な見どころをね、ちょっとね、語ろうかなと。
思ったんですけど、どこに触れてもネタバレになるので、例のごとく挿絵とか口絵とかについて語りますね!

そういえば皆さんお気づきでしょうか
今まで「奇数巻にのみ傭兵が登場する」という法則が続いていたんですが、
今回の上下巻は「アニメ化と同時に平積みされる新刊だし、できれゼロと傭兵の両方が表紙にいると嬉しい」とお願いした結果、要望を通していただけました。
やっぱり二人がそろってるのを見ると嬉しい!

あと口絵のね! リーリがね! 神父とね!
なんだこの口絵本当にかわいいな! かわいすぎるな!
扉絵食べちゃうヒースもかわいいな!
このヒース、ラフの時点だとしずまさんの名前の部分をかじってたんですが、
データ部分は定型からくずせないらしく、無地の部分を食べてる感じになったようです。

 あ、まだ買ってない?
読んでない?
とりあえず買ってきて、最初のカラーページだけでも見ていただきたいですね!
例のごとく!!
八巻では「こんなにえっちで大丈夫!?」とそわそわしましたが、
九巻はほのぼのと……微笑ましい……ハートフルな……ラブコメ……で……す……!


あ、そうそう。
寒い地域のお話を書いているので、冬のうちに寒さを体験しておこうと、
雪国に飛んできました。
運悪く気温が上がってしまってマイナス六度程度だったんですが、
それでも十分寒かったよ。
雪山に上って吹雪に襲われ、本来やら山の頂上から素晴らしい景色が見えるはずが、
三百六十度真っ白で何も見えないアッハッハって感じの事もやってきました。
木の間に入ると風がさえぎられて楽なんですね。
噂では聞いていたけど全然違った。いい経験でした。
折角なのでスキーもすてきました。へたくそだけど。
最初の一滑りは、滑り方を完全に忘れていたので減速できず、
「死ぬ死ぬ死ぬボーゲンしてるけどスピード落ちないヤバい無理死ぬ助けて」ってなってました。
ずっと滑りながら「重心は前に重心は前に重心は前にビビルと転ぶビビルと転ぶ大丈夫止まれる大丈夫」って独り言をつぶやいていたので、周りのお客さんはかなり怖かったんじゃないかなと。

それで懲りずにもう一度リフトで上り、
周りのみんながどんな滑り方をしてるか観察したら、
「そうだった! 斜めに滑ると減速するんだった! まっすぐ滑ったらいかんのだった!」と思い出せました。
そこからはちょっとずつこころ穏やかに滑れるようになった。
ちなみに初心者コースの話です。
あー怖かった。なんで小さいこってあんなすさまじいスピードでかっとんでいけるんでしょうね?
恐怖心バグってるよ……

滑ってたらまた吹雪いてきて顔面が死ぬほど寒かったので、
二時間くらいで切り上げて帰ってきました。
「帰りがけにスキーして飛行機のって帰ってきたの!?」と驚かれましたが、
私も帰宅してみて「あんなことすべきじゃなかった」とずっと後悔していた。
死ぬほど疲れた。
そもそも雪中行軍で股関節痛めてたのに、なんで私はスキーをしてしまったのか。
まあスキーに股関節使わないからだいじょうぶだったんだけど。
全身くたくたの二泊三日でした。いやあ大変な雪だった。
漁師が撃ってきた鹿肉のステーキとかも食べました。
ワイルドな味わいでうまいうまい。
鹿の首がその辺に転がってるわ、子犬が鹿の足加えて走り回ってるわ、
なかなかカオスな空間でしたがいい経験だったと思います。

電撃文庫マガジンの方にも書きましたが、近々何度目かのイタリアに行ってきます。
じっくり滞在したことのなかったローマを中心に、
またペルージャとかの古い町を見て回ろうかなと。
面白い事がありましたら、旅行記めいたものを書きたいですね。

そんなわけで、九巻発売中でございます。
みんな~買ってね~。


2017年1月3日火曜日

年も明けたし今年の抱負でも

新年あけましておめでとうございます。
あっというまに三が日が過ぎ去っていく。
主に仕事をしている年末年始でしたが、
ちょっとひと段落ついて、久々に五時間とかぶっ続けでゲームしました。
ゲーム楽しい。

そんな感じで今年が始まってしまったのですが、
2017年の抱負がね、私にもあるんですよ。

まず人間ドッグに行く。
これ私の第一目標。
健康診断じゃなくて人間ドックで徹底検査的なやつ。
二年くらい前から人間ドックに行こう行こうと思ってたんですが、
どこに予約入れようかなとか、オプションどれにしようかなとか、
悩んでいるだけで疲れてしまった結局いけませんでした。
今年こそいく。絶対いく。

あとは「増えた体重をもとに戻す」かな……
なんだかんだで、今年すごく体重増えちゃったんですよ……
不摂生がたたっているんだろうか……そういう意味でもやっぱり人間ドック行きたい……。
ようは「健康第一」っていう、ひねりも何もない抱負なんですけども。
 事故を起こさず争わず、病気もせずに健康に一年を過ごしたいですね。

なんだこのまったく面白味のない記事は……
いつまでも自分語り記事がトップにあるのが我慢できず、
せっかくだから新年の記事を書こうと思い立ったけど、
ビックリするくらいつまらない記事になってしまったじゃないか……。

じゃあ12月10日に発売した『ゼロから始める魔法の書Ⅷ 禁書館の司書』の話でもします?
最近あとがきが2P決め打ちで短いし、あとがきっぽいものをブログで書く的な事します?
発売前から私が「とにかく口絵を見てくれ」って言いまくっていたアレの話します?

ものすごくえっちでしたね。
えっち過ぎて「これ年齢制限大丈夫なんですか!?」ってドキドキしたレベル。
こんな……そんな……えぇ……!?
私こんなにえっちなシーン書いてたの……!?
普通に書いてましたね。
ええ、書いてました。
文章だと視覚にうったえられないので「もっともっと」と過剰に描写しちゃう面があるんですが、そこにイラストパワーがのると、もうなんていうか、すごい。(語彙力の消失)

まだ八巻を買っていない方々にも、
是非ともとりあえず口絵(最初に乗ってるカラーイラストのことね)を見ていただきたい。

あとバルセルってキャラが今回出てくるんですけど、
まあいわゆる「さえないおっさん」枠なんですよ。
でもほら、「さえないおっさん」って言っても割とイケメンなおっさんのデザインになる事って、よくあるじゃないですか。
やっぱりみんなイケメン好きだし。商業的な理由で。
私も「そんな感じになるんだろうなー」と思ってたんですけど、
甘かったですね。
「さえないおっさん」て言ったら、しずま神はガチでさえないおっさんをデザインしてくださる方でしたね。
すごい!!! イメージした通りにさえない!! 
あとレイラント副隊長!! イメージした通りにジジイ!!!
ミナかわいい!! 司書普通!!

あとがきだとあんまり脇役にまで触れられないんですけど、
ブログだからページ数を気にせず好き勝手に言えてしまう。
読んでくださった読者さんには共感していただけると思うんですが、特に「司書の普通さ」と「バルセルの冴えなさ」は本当に感動モノのピッタリ感があるんですよ……。
そんなピッタリ感が感じられる『ゼロから始める魔法の書Ⅷ 禁書館の司書』を何卒よろしくお願いいたします!(突然の宣伝)

 http://dengekibunko.jp/newreleases/978-4-04-892539-6/

こんな感じで、今年もせっせと小説を書いていきますので、
本年も何卒よろしくお願いいたします。