2022年7月23日土曜日

仕事が終わったので張り紙でも

先日、ツイッターで「監修作業を除きすべての仕事が終わりましたお疲れ様でした」的なつぶやきをしました。

すると後日先輩作家に「あのツイートは深刻すぎるぞ……!!」と叱られたのでブログも書いとこうかなって思うんですけども……。

「抱えてるすべての仕事が、タイミングよく全部一斉に終わりました! せっかくだから新しい企画を出さずにちょっとのんびりしようかな!」

という意味であって、

「私! 作家をやめて就職します!」みたいなのではないので、あの、はい、小説は普通に書くかなって思います。


Q.小説書くってことは、新しい企画出すってことじゃないの?

A.企画を出すというのは、編集部に「これ商売になりまっか?」とお伺いを立て、スケジュールを守ってきちんと作品を納品することなので、「ただ書きたい小説を書いてネットにおいておく」のとは気の持ちようが大きく違うよ!

Q.一回企画出さなくなったらもう作家に戻れないんじゃない?

A.そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。そこは運と縁

Q.復帰できなかったらどうするの?

A.再就職かな


そんなわけで、今かなり自由です。
売り物にならないような話をたくさん書きたいし、美味しいとこだけ書いて放置もしたい。
シナリオというか、脚本の勉強も今更ながらしたいなと思ってます。

SF小説を書くぞ!出すぞ!ってあんなに意気込んでたのに、結局出さずに作家人生を一回休止しようとしていることに若干の後ろめたさと言うか、心残りというかはあるけれど……まぁSFだってなろう連載とかでもいいしな。

「書籍化したい」とかそういう事を思わなければ、いわゆる「なろうじゃこれを書かなきゃ読んでももらえない」というジャンルの話を書く必要はまったくないのです。
誰も読んでくれなかったら心折れるかもしれないけど。でも、心が折れても別に誰にも迷惑はかからない。そういう気楽で自由な創作で、小説を書くことが大好きで、趣味で、何をおいても小説を書きたかった自分を思い出したいなぁと思っとります。

何か色々書いたけど、上手くまとまらなかったからとりあえずそんな感じです。


2021年8月24日火曜日

アニメ化が決まったので意気込みでも


 『魔法使い黎明期』アニメ化するってよ。

 どうもみなさん虎走です。
 常々「人生でもう一回アニメ化したいなぁ~!」と言ってたんですが、するそうです。アニメ化を。人生で二度目の。思い残すことがなくなってしまった……!

 作家になって苦節七年もうすぐ八年。
 最初のアニメ化は『ゼロから始める魔法の書』で2017年。
 それから四年の月日が流れました。

 四年。
 長かったような、あっという間だったような……まるで月並みな表現になってしまう。
 何もしていなかったような気がするんですが、何かしらやっていたような気もする。

 いろいろな事があって『ゼロから始める魔法の書』と世界を同じくする『魔法使い黎明期』を、講談社ラノベ文庫さんから出版させていただきました。
 それが2018年の8月31日。3年と一週間前です。

 ゼロの書が完結して、ほとんど一年くらい、この黎明期を出すためにジタバタしていました。引っ越しもしたりしました。
 大好きな作品の『シャーマンキング』のノベライズを引き受けたのもこの時期です。
 講談社の担当さんと縁を繋いでいただけたのは、本当に幸運なことでした。

 入院したりもしました。
「ラブコメで売れたいなー!」とおもってサキュバスアイドルを書いたりもしました。売れなかったけど面白いとは思うんだ……。またラブコメに挑戦したい。
 ソシャゲ『クロスロゴス』のシナリオをやらせていただいたりもしました。
 力及ばすスピードサ終という結果になりましたが、私は今もこのシナリオが大好きです。

 このシナリオをやっている最中に、父のガンが判明しました。
 介護と並行するために、締め切りを動かせないソシャゲシナリオ以外の仕事を全部注視して、できるだけ父と過ごす時間を作りました。
 闘病は半年くらい。
 父が死んだのは2020年の三月でした。

 このあたりの記憶が、どうもフワフワしていて曖昧です。
 遺品整理をして、部屋の改造をして、四か月くらいは忙しく過ごしていたような気がします。

 8月くらいからようやく本格的に動きだせたような?
 児童書を書いてみたいなという相談をして、青い鳥文庫さんを紹介していただいたりしました。

 二巻で止まっていた黎明期の三巻を、ようやく書き始めたりもしました。
 メールの履歴を見る限り、ようやく三巻の原稿が完成したときは十二月になっていました。

 三巻が発売されたのは3月9日。
 そしてこの三巻の発売とともに、アニメ化が発表されたわけです。

 講談社にこの作品の一巻を持ち込んだ時、私は「一巻で打ち切りでもしかたない」「幸運だったら三巻までかけるかもしれない」と思っていました。
 刊行を一年も引き延ばした三巻の原稿を書きながら、「さてどうやって綺麗に終わらせるか」とすら思っていました。

 ですが三巻の原稿を書いている最中に、「黎明期にメディアミックスの話が来ています」と連絡がきたのです。

 都内某所。
 雨が降る夜のことです。
 私は喫茶店に入ったばかりで、紅茶を注文して、席についたところでした。
 電話がかかってきたので全部抱えて外に飛び出し、しとしと濡れながらアニメ化の話を聞きました。

 これは三巻のあとがきにも書きましたが、「ご冗談でしょう」と笑ったのを覚えています。
 イラストレーターさんのいわさきさんと、「アニメ化するって!!!」と大騒ぎもしました。
 いわさきさんにも常々「三巻で終わると思う」と言っていたので、「どうしよう!?」と言ったら「はやく続きかかなきゃ!」と言われて、そうだ続きを書かねばと慌てました。
 四巻以降も書けるのだとしたら、あのエピソードも、このエピソードも、書きたかった全部を私は書いていいのだと知って、やたらとそわそわしました。
 今もそわそわしています。

 一年も作品を発表できず、プロットもまともにかけずにいた私です。
 児童書の企画は動きつつありましたが、「これからどうしようかなぁ」「作家として再スタートだなぁ」「そもそも私は作家を続けられるんだろうか」「副業見つけないとなぁ」ともやもやしていた私の背中を、『魔法使い黎明期』が「ぐだぐだいうとらんで働かんか」押してくれたような気がしました。

『ゼロの書』のアニメが終わり、「もう一回くらいアニメ化したいなぁ」と言ってた私は、「次は一切アニメに関わらないで、監修もしないで、キャストだって公式HPで読者と一緒に知る位の距離感でかかわりたいな」とも言っていました。
 なぜなら死ぬほど大変だから。
 アニメってめちゃくちゃたくさんの人とかかわるんですよね……。めちゃくちゃたくさんの人で作ってるコンテンツだから……。
 担当編集との対決以外は根本的に人とかかわらずにいられるコミュ障作家にはあまりにも荷が重い。

 ですが実際にアニメ化が決まり、企画が動きだしてみると、なんやかやとかかわらせていただくことが多く、気が付くと『ゼロの書』の時より深くかかわっているように感じます。
 大変だったかというとそれほどでもなく……そういえばこの四年で、私は人と話すことが苦痛でも恐ろしくもなくなっているなぁと気が付きました。
 以前は担当編集にメールを送るのにも冷や汗を流していた私ですが、今やだるだるにだらけ切った適当メールをポンポン送っている自分にも気づきました。
 少なくとも、私は四年前より随分図太くなったようです。歳も取ったし感情もちょっと鈍化したのかな!? なにせ『ゼロの書』の時の私はまだ二十代でしたから、何もかもが不安でした。
 この軽度の対人恐怖症めいた性格は一生治らないと思っていたんですが、わりと落ち着いてきたように思います。セルフサイン会行脚もしたし。

 おそらく『魔法使い黎明期』のアニメのなかで、私が違和感を覚えるセリフは一つも出てこないでしょう。
 これらのセリフに絵がついて、声がついて、動きがつく。そう思うとうきうきとそわそわで原稿も手につかないレベル。
 でもアニメ放送中に「アニメ放送中!」って帯がまかれた自作が全巻面陳とかされる夢を抱いているので、頑張って原稿を書こうと思います。そして本を出そうと思います。
 面陳されたときに巻数多い方が映えるから。
 ついでに『ゼロから始める魔法の書』も並べてくれたら壮観なのにとか思ってるから。

 次の私の作家の目標は、ミステリやホラーや青春や恋愛を書いて、実写化されることですかね!?
 もしくは脚本賞とかに応募して、脚本家を目指すことですかね!?

 できないことを一つずつできるようになってゆきたいと思います。
 つぎは黎明期4巻が発売するころにお会いしましょう。
 というか『呪イアツメ』の発売告知ブログも書けばよかったな……二巻の時に書こうかな……。

 



2021年1月1日金曜日

2021年になっちゃったし今年の抱負でも

みなさん明けましておめでとうございます。
2020年はほぼ活動休止状態のまま、瞬く間に 2021年になってしまいもうした。

前回の記事で「父がガンになったのでどうなるかわからんわ」みたいなことを書きましたが、noteでもお知らせしたとおり3月の中頃に他界し、その後すぐに作家としての本調子を取り戻すことが意外と難しく、母や兄と泣いたり物思いにふけったりしながら2020年を過ごしました。
まともに動き出せるようになったのは、父の死後半年後くらいですね。
十月の半ばくらいからようやく止まってた黎明期の続きを書きはじめて、もがきながらどうにかこうにか十二月に書き上げてという感じでした。

身内が死ぬと精神的な部分ももちろんですが、役所のあれこれだとか遺品の整理だとか、わさわさしててどっしり構えて創作するのがなかなかに難しいことが知れた一年間。
母を一人きりにしておくのも心配だったので、何くれとなく一緒に出掛けたりもしておりました。

とはいえそんな中でも「ホラー小説書きたい!!」と叫んで編集さんを紹介してもらったり、2021年も作家として生きるためのつながりだけは、かろうじて手放さずにいられました。
三巻くらいが限界かなーと思っていた黎明期も意外と続くし。
書きたい内容もまだあるので、五巻くらいまでは書くんじゃないかなという気持ち。

あとやっぱり脚本書くのが結構楽しいなと感じたので、余裕を見て何か配信コンテンツとか作れるとよいなぁと思うなどしつつ、ひそっと勉強させてもらったりしてます。
私一人で「やりてーな」と思っているだけでは学びえないことを、色々学ばせていただきました。
人との縁を感じる2020年だった。

2021年、いまだにこんな私のファンでいてくれている皆様に、少しでも楽しさを提供できるように頑張ってゆきたいと思います。
なーに作家虎走が商業でだめになったとしても、別の仕事しながらでも小説は書くからよろしくな!がはは!



2019年12月31日火曜日

2019年も終わるしふりかえりでも

セルフサイン会ぶりにブログを書く。
昨今の流行を考えると、ブログよりnoteとかに投稿するのがよいような気もするけれど……。

まあ古のオタク的にはやっぱり個人サイトが落ち着くし安心なんだなぁ。
2019年、いろんなことがありましたね。
令和元年になったりね。
で令和元年になったときに「今年の抱負」で「黎明期の三巻とSFを出す」って言ってるのね私ね。

出せてねぇ。

「今年あと二冊しかださないなんてサボりすぎだなぁ」とか言ってるけど、まるっきり出せてねぇ。
つまり今年は黎明期の二巻とサキュバスアイドルが出せたということか……。

去年から取り組んでいたソシャゲのクロス×ロゴスが公開されたりもしました。
意外とこれが私のタスクをかなり圧迫してましたね。常に締め切りがあったし。
あくまで作家のつもりでいるので「小説を書かないと編集部に干されちゃう」って言いながらサキュバスアイドル書いたりしてました。
でも本当はもう一冊くらい出せる気でいたんです。
でも入院した関係でどうも隙間時間に小説を書くのが難しく……

っていうか今年は結構体調を崩しました。
あと厄だからかな?
年齢的な関係で体調を崩しやすくなる年なんだと思います。
来年には安定したい。

仕事以外のところでは、同人活動をちょっと真面目に頑張りました。
朗読劇書いたり人外×少女小説書いたり怪談本作ったり。
つるむと削れる性質の人間なので「基本的には自分一人の力でどうにかできる範囲でやる」というおもいで始めた同人活動ですので、朗読劇本以外は驚くほど一人で作りました。
ずっと「表紙イラストもないんじゃ難しいかなぁ」と思ってたんですけど、ちまたにあふれる学術書とか、別にイラストが存在しない本はいくらでもある事にふと気づき、そっちの方向で作り始めてはや一年。
写真加工と箔押しでそこそこ見栄えする表紙ができたんじゃないかなと思うのがC97の『拾秒怪談』。
ここが一つの区切りかなという感じがありました。

箔押しさえしなければねーこの本の印刷代半額に抑えられたんだけどねー。
でも箔押ししたくなっちゃうんだよねーどうしてもねー。
作品を発表したいわけじゃなくて、作品内容に合わせた紙と装丁を組み合わせた物質を作りたい畑の同人活動でした。

部数は「お前はそれでも商業作家か」と失笑されるようなお粗末なものですけども。
大手サークルにはなれなかったよ……。
でもなにかの奇跡で壁サークルを経験できたので、そこでもまた一つの区切りかなと想えたので同人活動はしばしお休みです。

でも『異類奸淫譚2』でちょっと引き作っちゃったので、物語に始末をつけるという意味も込めて冬コミか来年の夏には総集編みたいなのを出そうかな。
これも別に物質同人誌で出さなくていいかなという気はするんですけど、でも今まで買ってくれた人の事を想うとちゃんと形になっていた方がよいような……。
同人活動って考えることが多いなぁ。

赤字を出さないようにーとか考えだすと、無駄に考えすぎる性分が悪い方に働きそうだったので、同人活動そのものが向いていないのかもしれない。
父がガンと転移性の脳腫瘍で倒れたのも理由の一つですね。
今は安定していて、奇跡みたいな回復を見せてくれましたが、はたして今後一年でどういう形になっていくかまるで見当がつきません。

私にとって同人活動は九割の人々と同じく「金のかかる趣味」という位置づけです。
社交的な意味で参加する価値があるとは思えども……。
今回も父の容態が悪ければ冬コミの参加は諦めてたと思います。
合同誌『フェチリンピック』に参加したときに「発注方法とか全然知らないな……自分一人でも同人誌が作れるようになりたいなぁ」と思ったことがきっかけでしたが、印刷所も二つ使ってみたしあるていど「作れるようになった」と言えると思うので、得るものがある同人活動でした。

ファンの皆さんとも交流できたし。差し入れ毎回嬉しかったなー。
あとカッコイイ名刺がつくれました。
これも同人活動のたまもの。

あとそうそう、ガンガンオンラインさんで漫画原作の賞をいただいたりもしました。
でもこれも形になるかは完全に未知数です。
漫画原作をやってみたいと常々思ってきましたが、「漫画」と一口にいってもジャンルは様々ですし。
私の中で「漫画映えしそうだな」って案はいくつかあれども、それが「商業的に売れる目があるかどうか」と聞かれると私にはわからない。
面白いかどうかでいえば「私は面白いと思います」という程度。
「よくある売れそうなやつ」だと何番煎じだよ感が出てきますし。
「今までにないもの」にはエビデンスは示せないんですよね。
今の時代、小説より漫画の方が挑戦的な作品作りやすいかなぁと思ったんですが、全然そんなことはないのかもしれない。

とにかく来年は同人活動を控えつつ、今年出すつもりだったのに出せなかった黎明期の三巻とSFをどうにか出せるように頑張ってみようと思います。
サキュバスアイドルの続刊はでるのだろうか?
人外ばっかり集まる宿屋店主の奮闘記とかも書きたいな……。
それではみなさん、よいおとしを~

2019年5月14日火曜日

「全国」でやるって言っちゃったから沖縄でセルフサイン会でも

やあみんな。
虎走かけるだよ。
そう、またなんだ。
今度は沖縄でね。セルフサイン会をやることにしたって話さ。

●場所
沖縄

●日時
6月23日
16:30~18:30

●参加資格
『魔法使い黎明期』の紙書籍を持ってくること
電子書籍用の特典掌編、コミケで配り切っちゃったんで、
新しいの書きます。
あと沖縄会場用の特典掌編も書きます
コミケで出した同人誌も一応持ってくんで、
500円握りしめてきてくれたら売るよ。
『沖縄じゃ紙媒体かえないよ!!』って人もいるかもなので(たぶんアニメイトにもすでに置いてない)、五冊くらいは虎走が黎明期の現物もってきますので定価で買ってくれ。その金で私はその日の晩飯を食う。よろしくたのまあ。

●くわしい会場
ROASTED GREEN TEA APARTMENT
ローステッドグリーンティーアパートメント
https://roastedgreentea.jp/rental-space

ドンキの近くにある大川ビルの3階?
みたいな?エレベーターあるのかな……ないかな……
脚が不自由な人はツイッターで事前に連絡入れてくれれば
虎走が下まで降りてってサインします。


以下詳細
https://event.spacemarket.com/events/dsxbbqne3jo_5m6d?utm_campaign=event-dsxbbqne3jo_5m6d&utm_source=web&utm_medium=share

なんかチケット発券みたいなボタンありますけど、
特に押さなくてもふらっと来てくれれば参加できます。
本だけ持ってきてね。


2019年3月17日日曜日

元号も変わるし今後の抱負でも

目を閉じて開けたら2019年も3月の半ばに来ていた。
時間経過がバグっているとしかおもえない。
みなさん虎走かけるです。

いやー新年早々というほどではないけれど、
病は突然にふってわくものですね。
でもって「違和感レベルだけど大事をとって病院に行こう!」って優良患者ムーブしたところで、結局重症化して別の病院のお世話になったりもするものですね。
なんだったんだ最初の手術なんのための手術だったんだ。
炎症起こしてるから局所麻酔のききが悪くて術後膝が笑うくらい痛かっただけに「なんのためだったんだ……」という疑問がぬぐい切れぬ。
恨み言を言い出せばきりはない。
歯医者の時と言いどうも医者の引きがよろしくない。

ともかく「最初に病院に行こうかな」と思ったときのレベルまで病状は落ち着いてきました。
平熱35.5度の私が38度まで上がって震えた夜はもう来ない。
来ないでほしいもう二度と。
おかげさまで仕事の進捗にどえらい遅れがでたので、どうにか取り戻さなければならない。

「無理すれば詰め込めるかな……」と思ったお仕事を、
大事をとってお断り申し上げておいてよかった。
引き受けておいて結局できないみたいなことになるところだった。
フリーランスはキャパシティーの6割から8割程度の仕事を引き受けるべきとはよくいったものです。
年を取ればとるほどに無理はきかなくなるのです。

いよいよ専業作家二年目に突入したわけですけども、
はたしてこのままどれくらい作家として生きていられるのやら……。
まあ五年前もそんな風に思っていたので、この先五年もそんな感じで生きていけるのかもしれませんが……。

今でさえ。
今でさえ「あ、私は今の時流に乗れないんだ」と感じる瞬間があります。
最初からあきらめずに挑戦してみればいいんですけど、
「それがどうしようもなく好き」で「そうするのが当然」と思っている人たちの作るものに、果たして私が「流行だから」と乗っかって、その流行にきちんと乗れるのかどうか。
まあやってみなけりゃわからんのですけどね。
そもそも私異世界転生も異世界転移もゲームも超好きだし、「うひょーいいなー私もこういうの書きたいなー」って思ったりもするわけですが、もちもちと企画をこねてみると「違うこれじゃない」というものになる。
こねているうちに「私の好きなもの」というより「受けをねらったもの」というか「きをてらいすぎたもの」になってしまっている気がして、コーヒーすすりながら「あーあむいてねーな作家業」と不貞腐れる感じになる。

そんなのが五年後、若者に向けたコンテンツを本当に作ってゆけるのかどうなのか。
児童書も書きたいずっと思っている。
ホラー書きたいってずっと言ってる。
あれもかきたいこれもかきたい。
書きたいものはたくさんある。

例えば企画が通らなくなって作品を公開するのが難しくなったとして、まあそれでも私は書く事だけはやめないだろうなと思うので、ウェブで公開したりどこかの賞に応募したりすることになるのかもしれません。
ゲームのシナリオをやらせてもらったりしてなんとか生活していけるのかも。
高齢バイトで食いつなぐことになるのかも。

抱負というより、ほの暗い未来展望という感じになってきましたね。
「今年の」という短いスパンで考える抱負なら、とりあえず「SFを出す」かなと思ってます。
もちろん黎明期の三巻もね!
あれ? そうすると年三冊出すことになるのか……?
4カ月スパン。
ゼロの書を連載していた時と同じスパン……。
ゼロの書の時はなんか死ぬほど時間に追われていた記憶があるんだけど、
専業になったからでしょうか?
「今年あと二冊しか出さないなんてサボりすぎだなぁ」という気分がしてくる。

抱負っていうより野望になりますけど「もう一回アニメ化する」とかですかね。
一ミリも制作にかかわらずに視聴者と一緒に放送日を待つんだ。
キャストの発表すらホームページで知るんだ。
そんな原作者に私はなりたい。
野望でも「一千万部売れる作品を書く」とか言えないのがつらいとこ。

それでは次は黎明期あたりのあとがきでお会いしましょう。
夏コミのほうが先かもしれんがなぁ!!

2018年12月31日月曜日

2018年も終わるし振り返りでも

疾風怒濤の2018年が今日で終わるので、
なんやかやいろいろあったなと、
記録の意味も込めてブログに残しておこうかな。
こんにちは虎走です。

ゼロの書の続編『魔法使い黎明期』を講談社で出す事がきまったのが、
たぶん今年の2月とかだったかなぁ。
「もしかしたらお願いするかも」みたいな打診だけは、
11月とか12月とかにしていたきがするけれど。

それが8月に刊行されるまで、作家としてはやや死んでいた私ですが、s
放サモのシナリオをやらせていただいたり、
名前を出してはいけない何かのシナリオをさせていただいたり、
シャーマンキングのノベライズをやらせていただいたり、
それなりに忙しく働いていた一年でした。

なにせ2月に熊本に引っ越してるしね!
っていうか熊本に引っ越したのに、
冗談で「月1くらいで東京いきますわwww」が現実になってしまっているからね。
なんでこんなに東京に出てくる用事あるの??
歯医者なの??
歯医者です。
そう、主に歯医者のために東京に月一で出て行ってました。
ついでに人とあう予定を入れたりしていた。
1月はもうよく覚えていない
2月は熊本にひっこしたりした。
3月はノベライズの準備やら黎明期の調整やら。
4月はシナリオやらノベライズのプロットやら調整やらウェブ連載の開始やら
5月については多くが秘匿されている
6月についても多くは秘匿されている
7月はノベライズの本作業やら
8月はいわさきさんのスペースで売り子をさせてもらったりした。
9月はアキバでのセルフサイン会で大混乱だったりした
10月は調子にのってセリフサイン会行脚で全国まわったりした
11月は黎明期の二巻の原稿が仕上がったりまたシナリオ書いたりした
12月は冬コミの原稿をせっせと作ったりみかみ先生との賭けでまけたりした。

意外と何もしてなかった月はないな……?
止まったら死ぬのがフリーランスなので、あたりまえといえば当たり前なのだけど。
でももう少し頑張れたんじゃない……?
もうちょっと仕事できたんじゃない……?
ゼロの書連載中に比べて小説を書いてる量が圧倒的に少ない気がして……。
でもシナリオを結構やってるから、書いてる分量的にはそんなに……?
うーん。
もうちょっと忙しくなりたい。
そのためには小説を書かないといけないんですよね。
小説書きます。

来年の抱負はもっと小説書くことかな!!
SF! 来年こそだす!! 出したい!!!
この企画通ったの去年なのに、今年は黎明期ばっかり書いてて出せなんだ!
三巻を書きながらSFの一巻かきたいなあ。
ちょっと設定を調整して……。
いい感じのラブコメにしたいなぁ。
でもなにかひっかかる……何かがひっかかっている……
ヒロインの属性……かわいい……つよくて……ボーイッシュな……うーん……。
一人称か三人称か……うーんうーん。

そんな感じの一年でした。
来年もがんばるんば。
よーろしーくねー。